新型コロナウィルス の感染拡大で世界は静まり返ってしまいそう?
ここ美瑛でも 町へ買い出しに出かけてみると マスク&疎らな人通りで、国内外含め
旅人の姿も皆無といった様子です。オジさんの過ごす下精美地区は農業地域ですから
尚のこと実感は薄いのですけれど、飲食店や小規模な商いなど 普通の生活を営む我々
一般庶民にとって 青息吐息の?静かな 静かな…春の訪れとなるのでしょうか?
WHOへ ウイルス対策に新たに約166億円ほど拠出…オリンピック開催への忖度期待?
パソコンや光テレビでも見ない限り、世相には疎くなりがちな毎日ではありますが
落ち込む経済状況で資金繰りに苦しむ 普通の国民の生活を優先して欲しいものです。
どこまでを普通というのか?その辺りは微妙ですが、普通に暮らしていくことが
どんどん難しい時代へと進んで行くようで…一抹の憂いを拭いきれない昨今です。
生活感が乏しいのも 移住準備中ですから仕方ないのかな?…ということで
越冬を終え戻り始めた白鳥の鳴き声に空を見上げたり、向いの林を歩くキツネ団子クン
の姿を眺めたりして過ごす訳ですが、荷物を移動している時に見付けたのが…これ。
フライフィッシングが久しく遠いものになって もう四半世紀も経ってしまいましたが
ロッドやリールや胴付の類は残してあります。毛鉤を巻く材料の羽毛類や巻き上げた
渾身の?我が毛鉤達は虫食いで全滅でしたから…実に有難くいただきました、笑。
釣りを始めた頃は … 釣果は釣師の勲章とばかり?兎に角、数を釣りたくて
川魚独特の姿形の美しさや淡白な食味も好ましく、川を釣り登ることで刻々と変化する
景色との出会いも楽しみで…夢中でした。街っ子の眼にも自然の妙や営みが見えてくる
ようになり、その恵みや季節の変わらぬリズムが癒しとなり、毛鉤釣りを覚える頃には
いっぱしの…穏やかな釣師へと変貌していくのでした。漁るように釣り歩いた時代から
必要以上に釣らない保全と共生の時代へと、経済成長と環境汚染の騒々しい時代から
自然環境を顧みる自然志向派の時代へと…やっと気付いたかのように?変わるのです。
週末や休日は 街を脱け出し 山や海へ夜討ち朝駆け…山菜も茸もと遊ぶ日々が
十数年も続いたでしょうか? 当然、油絵具は乾涸び スケッチブックは埃まみれ、笑。
日本近海の鮭はドッグサーモンですが(犬も食わないという訳で、こんな命名が?
食味は数段落ちる扱いですね…まあ キングサーモン等の大御所は釣れませんものね。)
船で鮭を釣ってたり、降海型の雨鱒や桜鱒を狙って厳寒の日本海の浜辺にいたり、笑。
街の遊びは まるで眼中になく、釣った魚から頂きものの魚まで、鮭や鰈や鱈や
鮎やチップや渓流魚等々と 新鮮な魚達が季節ごとに食卓を飾るわけで…美食の限り?
燻製作りなども この頃に覚えるのですが、釣りは贅沢な遊びなのかも知れませんね。
造船会社のサラリーマン時代だから出来た…気楽な日々だったと言うべきかも、笑。
サラリーマンが性に合わず退職してからは 自営への荒野を歩む訳で、釣りも徐々に
日常から遠ざかっていくことになるのですが、結局、看板屋に落ち着くのですから
筆から竿へ…そして竿から筆+パソコンへという具合に古巣に戻るような感覚でした。
日々の生活や悩みの類で二進も三進もいかない時など…ふと釣りに行ったものでした。
川に着いてひとしきり竿を振ると、次にするのは 腰まで流れに浸かり…川そのものを
躰全体で感じることでした。いつまでも気の済むまで流れに身を任せていると、まるで
憑き物でも洗い落とせたような気分になって…静かに川を離れるのです。ここ美瑛では
いつ頃?どんな想いで川辺に佇むのでしょうね?…今から楽しみにしています。
釣り遊んだ日々に知り合った人達が看板の仕事を手助けしてくれたり、看板や趣味の
銅版画が新たな出逢いや希望の路に繋がっていたように…どの時代も、掛け替えのない
人達との出逢いへと こんなオジさんでも導いてくれていたんだなと思うと、まさしく
感謝の言葉以外のなにものもありません…タハハ 笑って誤魔化すといたします、汗。
釣りの話はその辺で? 作業の進捗状況というと? こんな感じです。
寒くなる前に…せめて、この程度まで進めてあれば良かったのにと反省しきり、笑。
二階の、もう一部屋の仕上げも階段の設置準備も 並行して進めるには…吹き抜けを
手掛けないことには作業の流れが定まりそうになく、ここは面倒で悪戦苦闘すること
必至なのですが…覚悟を決めて取り掛からないといけない様です。横壁を張り込んで
斜め天井を仕上げ、塗装も終えて足場の捨て板を外さねば 吹き抜けのイメージ確認も
叶いません。採光窓のためにアルミサッシを外す準備もしなければなりませんから
ここからが腕の見せどころ? 作業を始める前に一服しつつ…熟考しませんとね、笑。
今頃の畑は雪と撒かれた融雪剤との縞模様のコントラストで春を待つ風情です。南側の
斜面では 随分 雪が消えて下草も見え始めて来ました。四月になると雪代で水量も増え
五月は川も休息中です。海へ下り翌春には桜鱒となって戻ってくる 銀化山女魚の保護の
意味もあって北海道の川開き 山女魚の解禁は六月一日、鮭鱒類は通年禁漁ですけれど。
初夏の川原でイヴニング ライズ(夕方に鱒達が水生昆虫などを活発に捕食する様子)を
楽しめるように…老体に鞭打ち、リフォーム作業に専念するといたしましょう、笑。
今回は最後まで釣りの話ばかりといった感じですね。それはそれ…ご容赦を、笑。