観光地 函館も観光客がいなくなれば ただの田舎町です。八神純子のパープルタウン
なら良いですが、ゴーストタウンみたいです "… 親しい友人から、近況を伝えてくれる
いつものメールが。緊急事態宣言下、仕事も滞り 街も閑散としている現状でしょうが
明日の見えない時代感覚は同じとは言え、人口一万人に満たない丘の町 "美瑛" では
不安とも苛立ちともつかない閉塞感は…街ほどには感じられずに過ごせています。
不要不急の外出自粛とはいえ 愛犬 "小次郎" クンの毎日の運動&トイレ散歩は欠かせず
なんといっても函館公園がお気に入りらしく、悪天候でもなければ…公園を目指して
まっしぐらの様子。オーナーにしても小次郎クンにしても、仕事や時間に追われない
自由気ままな日常など初めての経験であることだけは確かですから、共に過ごせない
オジさんは ちと寂しいけれど、貴重なひと時…のんびり楽しんでくださいな、笑。
美瑛の桜はエゾ山桜やエゾ千島桜、染井吉野は美唄市の辺りが北限のようです。隣の
農家 S さん自慢の見事なコブシも開花には少し早く…これからの楽しみ。集中豪雨など
自然災害さえなければ、 田畑を耕し始めたトラクターの音や野鳥達の鳴き声が響く
だけの、穏やかな、変わることなく巡り来る季節の中の…いつもの春の訪れです。
あちこちで真夏日とは昨日のニュース…美瑛の最高気温も 23℃ 程まで上がった様子。
田に水の入る今頃の季節は 夕方から蛙達の大合唱です。美瑛山麓混声合唱団の奏でた
昨夜の演目は?… "悦びのおぼろ月夜" とでも名付けておきましょうか? 笑。
やがて新緑も萌え始め、田植えに勤しむ農家さん達のいる田園風景の傍らで、梟なんぞ
鳴き声を響かせたりしようものなら、恵みも厳しさも併せ持つ自然の、のどかな響きに
包まれて、身も心も うっとりと蕩けてしまうんだろうな…なんて夢想したり、笑。
新型コロナの感染拡大は想像もしなかったけれど 、新しい時代が始まる…そんな感覚で
美瑛への移住を進めてきました。自分達で作れるものを可能な限り工夫して作る、その
懐の裡で過ごす自然への回帰を目指し、不要な便利を断捨離し、敢えて、不便さえも
楽しめるようなシンプルな思考と時間を取り戻すこと…そんな阿保けた発想で始めた
移住計画も、この世界のどこにでもある片田舎で のんびりと進んでいます、笑。
東日本大震災の津波と原発事故…それは衝撃的で忘れられない出来事でした。B&Bの
予約帳から国内外のゲストがあっという間に消え、激減する収入の中、やっと回復の
兆しが見え始めた…と安堵できるまで三年余の歳月を要したことを思い出しています。
地震や津波にも増して 原発事故は修復しきれない傷を遺し、故郷へ戻れない不条理は
復興の足枷となった現実があります。自然の大きな営みの中で災害は仕方のないことで
その痛みや悲しみも、助け合い受容し合う中で立ち直っていける…人間はそんな生物で
あると信じます。そして三陸の豊潤な海や大地…自然は生きるものへ恵みや収穫の悦び
を教え、生きとし生けるもの死せるもの全てを優しく包み込んでくれる大きな包容力で
愚かな私達をも癒し生かしてくれる…自然は生命の根源、故郷なのかも知れませんね。
進化し解明して欲しい部分はあれど 科学は万能にあらず、自然界は人間が制御できる
ものではなく制御しようとすべきものではないのかも知れません。ナノプラティックや
温暖化の問題など、希少な生命を育む自然環境を持つ地球がギシギシと軋み始めている
令和の時代の始まりが新型コロナウィルス拡散と脅威なら、どんな社会なら安心なのか
考え直してみる機会かも知れません。便利さや物に溢れた街での安全や安心ばかりでは
なく、まだ修正できるかも知れない、いつでも戻ることのできる自立した "故郷" 作り?
トボけたオジさんのお勧めは…自然との再共生と再共存なんですけれどね、笑。
ブツブツ…またオジさんが呟き始めたので、その辺で止めときなと強制終了、笑。
今は壁や天井のパテ埋め作業にハマっています。柱類は積年の狂いで歪んでいますから
ボードもあちこち凸凹と影響が…ここはしっかり処理しておないと、イメージ通りの
仕上りから遠のいてしまうので辛抱のしどころです。思いのほか、単調で時間のかかる
作業です。床板張りまでには まだまだ時間がかかってしまいそうです、汗。
GW中は資材の注文も叶いませんので ヤスリがけ作業に没頭するとして、吹き抜け部
だけじゃなく、この部屋も塗装を済ませておこうと決めました。また部屋移動が遅れて
しまいますが、少しは住居らしい空間で過ごせるように。 さて午後の休憩もこの辺に
Do It Yourself! 今だからできることから…すべきことから始めて参りましょう、笑。
" 昨日、古くからの友人 F さんから…もう要らないから、朝一番で玄関前にでも置いて
おくよ…との電話が。ラウンジの窓際に並べてみたステンドグラス用の硝子達です ♪ "
オーナーから近況報告の写メールが届いていました。感謝・感謝の嬉しい贈りもの達、
こうした贈りものも人徳? さて、どんな "次回作" が生まれてくるか?楽しみですね。
母ちゃん何処いった?…毛布を引きずったまま 探しにきた小次郎クンの姿も、笑。
~2020年5月4日、新緑の頃にはもう少し部屋らしくなっていますように、笑。