美瑛の里から "徒然便り"

旧農家住宅のリフォームから始まる…美瑛町への移住日記です ♪

ひと雨ごとに秋は駆け足で…そして?

丘の上の畑では 雨が降ると泥流に畑がえぐられ、トラクターや収穫機もぬかるむ程になるようです。当然、作業は中止… まさにお天道様しだい。原野を開墾し沢筋も凸凹もならしながら畑にした訳ですから、自然に戻ろうとする丘と人の手をいれた畑とのせめぎ合いですね。開拓時には馬、今はトラクターなしでは仕事になりませぬ。休んでる間に終わらせる予定が、終わらなかった… 小次郎ママのお休みの日の夜、翌日のヘルプ要請の電話が。作業開始は七時半から、そして昼前には終わり戻って来ました。お疲れ様でした、あとは我が家の庭や菜園の冬支度が… たっぷり残っていますよ、笑。

 

29日の中秋の名月の三日ほど前の姿、笑。よく見ると、まだ少しだけ欠けています。

泥流の 下に見えるザラザラした大きな岩石、パッチワークの丘…なんて名付けられ美しい風景を楽しませてくれる丘と十勝連峰。そのすぐ足許に太古の記憶と歴史が眠ってるんですね。十勝岳の噴火による火山灰と土石流の堆積、長い年月の増水や氾濫が岩石を覆い隠し、森が育ち、美瑛の波状丘陵が形成されて来たと言われてますものね。そんな丘の沢筋の農村地帯の片隅で、オジさん達は " 田舎遊び " しているんですね、笑。

 

足跡?否、何者かに庭の二十本近いチューリップの球根が食べられた…跡です。

庭の花の 球根が何者かに堀り探られ、すべて食べられていました。これは 20 本近く咲き誇っていたチューリップ達が… 在った跡です、涙。玄関横のイチイの根元の百合も球根が小さいのでグチャグチャに掘られて、涙。黄色い花を咲かせるカタクリも荒らされていました。鹿などの大きな動物ではないですね。お手伝い先で、いったい何処のどいつだろうと訪ねるに、移住組 S さんは見当もんもつかないと答え、農家さんは狐だろうと答えてくれたとか。いづれにしても、さほど珍しいことではないらしく、涙。

 

少し甘味が出てきて美味しそうなのに残っている我が家の…こちらは山葡萄のようです。

移住組 S さん の菜園では西瓜・メロン・トウモロコシを育てていたのですが、全部やられてしまったとか。ある日、愛犬がしきりに吠えるので外に出てみると、軒下で団子になって眠っている奴が。町に罠を借りにいき見事に捕らえたのは…可愛い顔はしているなれど?狸? お隣の農家さん曰く、それがアライグマという奴だ、笑。全般に農作物は収量を落としていますので、野山も同様、秋になって冬越しに栄養を蓄えたい野生動物達にとっても、今年の夏の暑さはおおいに影響があったでしょうからね。

 

29日、雲の切れ目に正真正銘の円い月? 言われてみると…そう見える人間の曖昧さ、笑

今年の 中秋の満月は、本当に丸いのだそうですね、笑。今度は七年後? また観ることができたらいいですね。オジさんも丸くなったと言われますが… 本当は丸くない。ほんの少しだけ黒いお腹だけは… 確かに丸くなりましたが、笑。さてさて、ひと雨ごとに寒くなってきました。かろうじて実を付けた感じの花豆を収穫したら、冬用のキャベツと白菜がうまく育つようにお世話しながら、冬越しの大蒜と苺を植えると…今年の菜園遊びも終わりです。周囲が蜻蛉やテントウ虫で埋めつくされた後、北海道らしい美しくも厳しい季節がやって来ます。ギリギリまで生きもの同士のせめぎ合いは続きます。

 

萩と右奥の白やピンクの白鳥草が元気よく競い合うように風に揺れ咲き誇っています。

ひとつ として同じものがないように、律儀にめぐり来る季節にも変化は付きもの。でも街のざ騒めきも遠い、ここでは静かに、静かに時が流れいくことは変わりません。そんなこともあったね…とか、そんなひともいたね…みたいに? 雲のように流れ消えていく…そんななら佳いですね、笑。まあ、そうは問屋が卸さないのでしょうが、できるだけ穏やかに在ることに心掛け、まずは悠々と急いで… 雪を迎える準備です、笑。

 

 

~ 2023年10月3日、ミニ耕運機が不調、泣。