グンと寒くなって 半ば自分に呆れてます。オイオイ、まだコレだけ… って。
雪の季節に内装を完成させるなんて漠然と思い込んでいるのだけれど、大丈夫なの?
なんとも言えませんね … まあ「怪我せず、無理せず、楽しんで」を安全標語に、笑。
そうそう、もうふたつ「歳相応に、ほどほどに」ってのも… ありましたね、笑。
九月の中過ぎ、薪屋の S さんが薪を運んでくれました。日記によると、去年の一回目
の搬入がこの頃だったとか。薪小屋を建てるのに良さそうな古材も貰い、準備の方は
万端なのですが、残念なことに今年は建てられそうにありませんので、今回も二回に
分けて運んでいただくことにしました。支払いも兼ね、以前から誘われていた山へ。
御年八十歳になる S さん。大きな重機類を自在に動かし薪を供給してくださいます。
この置杵牛界隈で S さんの御世話にならなかった "移住者" は多分いません。木工家の
I さん家族、自称引篭もり老人 S さん、残念ながら今は引っ越した家族や私達も含め、
十軒に満たない下精美地区の住人の中の移住組それぞれに手を貸し関わっています。
いや~、好奇心の塊りだからな~…と笑う S さんですが、とても有難い存在なのです。
行動を伴う開放された好奇心は常に新しい風を吹き込んでくれますし、お世話を焼ける
ことは元気にも悦びにも繋がるし、ひとつひとつの問題を解決していく工夫と仕事の
数々は…どんなサプリメントにも増してオジサン達 "高齢者 " には大切な栄養素、笑。
隣の S さんもそうですが、皆、たいていの建物は自作です。稲作にしろ牧畜にしろ
この美瑛の丘の全てが農耕地ですから 本当に広い北海道は食料基地として大事に守る
べき場所だと改めて実感します。今はこうしてドンと存在するのですが、開拓の歴史
というより、ここまで育て上げた一人一人の膨大な努力と根気と意志に脱帽します。
それに畑仕事ばかりでなく種々の重機に工夫を加え、雪投げや倉庫造りに活用されて
いますので自給自足の基本型というか、ただただ脱帽の他ありません、頑張ろ、笑。
何町歩とか言われても、街っ子のオジさんにはピンと来ません、笑。どれ程の人間に
新鮮な空気と冬を越す暖かさと勇気とを与えてくれるか…世界各地の大規模な森林火災
の報道を思い出して森の豊かさとその損失を改めて想ったりします。間伐もしながら
道を拓いて倒された樹木は二年後はオジさん達の命の炎になるのですね、感謝。
道の途中にショベルカーが置いてあったり、そこにチェーンソーが乗っかっていたり
S さんの日々が垣間見えます。今年はここまで、あとは来年、生きていればね…と
笑っています。樹木だらけの森の向こうを指さしながら、こう行ったらその辺で折り
返して、あっちに延ばすんだ。それから…と、頭の中の設計図を説明してくれても
ううう、オジさんにはチンプンカン 藪しか見えないのですが…働き者です、脱帽。
これは見事な白樺だった。オレに倒されちゃったけどな、ゴメンゴメン…と一本一本、
切り株の前に立ち止まっては話してくれます。急に横の幹を指さして、昨日ブームで
傷つけたんだけど、剥がれた樹皮から樹液が出るから、ほらもう蜂が来た…とか。
本当に妖精がいるなら S さんに森の精気を与えることに決めたんだなと思います 。
満天の星空や自然の息吹き、生き物の連鎖や巡り来る季節への感謝、一人では無力な
私達 "人間" … なんて戯言いってるオジさんはまだまだ、ガキですね、まったく。
ちったァ勉強になったか? カケスかな?…そんなオジさんを見送ってくれました、笑。
~ 2020年10月9日、最低気温が一桁 台になってきました、ぶるッ。