美瑛の里から "徒然便り"

旧農家住宅のリフォームから始まる…美瑛町への移住日記です ♪

想い 偲び 再び歩き始めようとする時間

少しばかり ブログを書く気力が起きなくて…というのも、10月28日夕刻になって

姉より母永眠との知らせ。翌29日、急ぎしなければならないことだけ済ませ函館へ。

道すがら、なんの脈略もなく不意に普段思い出しもせぬ記憶が蘇ってきたりしながら。

 

例えば、坊主頭の幼いオジさんが歯形のくっきり残るアイスを持って渋い顔、隣には

ニットの半袖姿の随分と若い母が "してやったり " とばかり微笑んでいる写真の記憶。

背景に夜桜。母の実家、栄町の餅屋では事あるごとにオジさん達を呼んでくれたから

それは函館公園での夜桜、その時のものだろう。後年、姉の結婚を控えていた時期の

隣のアパートの失火全焼で貰い火、アルバム類もその時に無くなっているのですが。

 

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三月の小次郎…穏やかな可愛いい爺ちゃん顔。この後の二度の発作も頑張ったのに。

気力 が湧かない理由は、11月2日早朝 … 小次郎が空に遊びに行ってしまったこと。

3日夜、我家に戻った時はすでに遅く、2日早朝、小次郎ママに優しく見守られて、泣。

生後三ヶ月程で愛知県豊橋から飛行機で函館にやって来て十二年と一ヶ月、仔犬から

共に過ごしたオジさんにとって初めての犬、そしてペットロス… 寂しくてね、涙。

 

家で小次郎を探してしまうので、一昨年のはこだて村のパティオでの写真を遺影に。

遺影があるとその中の小次郎を見付け、ホッとすると同時に現実を飲み込もうと努力。

外はそうもいかない訳で、つい敷地のあちこちに姿を追ってしまいます。晴れた日など

雪を纏った十勝連峰と青空と雲に、小次郎を思い出し…ウルウルしてしまう為体、恥。

想い偲ぶことが供養になる…というより、親密な相棒を失ってしまった喪失感が酷く。

 

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和歌山県熊野那智大社の「那智の火祭」を譲り受けた「美瑛 火祭り」

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白金太鼓の若者達もマスク着用で火祭りを盛り上げます。これも初めての鑑賞です。

先日 ずっと中止されていた夏の催事「美瑛火祭り」が町民限定で開催されました。

平成元年より始まった、火と水を崇め、自然の恵みに感謝する神事で、美瑛町の繁栄と

十勝岳の鎮静、大松明に書かれた願い事を祈願し、白装束姿の男たちが燃えさかる

大松明を持ち夜の街を練り歩き、御神火を美瑛神社に納める催事も…今回は境内のみ。

普段だと小次郎の夕食やら食事前のトイレなどに費やす時間、午後五時過ぎから二人で

初めて見物に。もうこれからは二人だけの時間になっていくので… 気分転換を兼ねて。

 

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超々中古なダンプ型軽トラ… 二年車検付きで格安なれど実は時代物の一品なのでした。

そうそう! ダンプ型四駆の軽トラックを購入しました… 超々中古ですが、笑。

牛糞等を運んだり、ごみ投げや野菜作りや D.I.Y. の材料購入等の日常の雑事用にです。

だいぶ御高齢ですけれど、手を取り合って? まあ、だまし騙し使えたら佳しとして。

さて冬支度です。よく小次郎も遊びに来ていたハウスのビニールを外す準備中です。

静かな雪の季節も、もうすぐそこまで。小次郎 … ありがとうね、楽しかったよ。

 

 

~2021年11月9日、2日早朝、旅立った小次郎を偲びつつ。