美瑛の春の訪れは 北帰行の道すがら立寄る白鳥達が知らせてくれるのです。
近くの小さな農業用ダムを寝床に、鳴き声と共に田んぼへ落穂拾いにやって来ます。
ここ美瑛での身近で変わらない早春の風景 …そう思っていたのですが、地元の皆さんは
旭川方面の水田地帯に多かったのが、最近、増えて来た …と。いづれにしても此処へ
移り住んでからのオジさん達には、春の訪れを知らせてくれる使者達なのです。
今年は例年より早くやって来ましたから、旅立ちもまた早いのだろうと思いますが、
四月に入って、クワックワッと俄かに騒がしくなり始め、少しづつ旅立ち始めた様子
です。北へ帰る隊列と鳴き声、風物詩としての変わらぬ自然の営みに、元気と微笑みを
もらったりなどしてるオジさん達には…たかが 白鳥? そう! されど 白鳥、 笑。
三月も 終わらんとする週末、トマトの苗作りのお手伝いから戻った小次郎ママの
お土産話によると、食用米から多収穫の飼料用米への転作が始まっているとか。助成交
付金のほか消費税も戻るとか?化石燃料類の高騰と繰り返される物価高騰、減る米食、
生乳を捨てる他ない畜産・酪農家、国内の農業を守るためならぬ…まさかの輸出用?
グルテンフリーな米粉のパン屋をドイツで営む日本人や限界集落で無農薬玄米を栽培し
輸出している農家さん(いづれも若者ですが)などを某テレビ局で放送していました。
休耕田に稲穂が蘇った光景に、村のお婆ちゃんが「嫁に来た頃の風景が戻ってきた」と
喜んでいたといいます。巷ではここぞとばかりの値上げ攻勢と減量&劣化する商品群、
JA はじめ 農業政策とはちょっと異なる、多様な農業?だって…あるんですよね?
雪山に埋もれていた コブシや山桜や紅玉やブルーベリー等々、掘り出して
みると、ブルーベリーは細い幹ごと割れ折れ、コブシの細い幹の先端もポキリと折れ、
山椒も見る影もなく、涙。今冬は雪が多かったこと、暖かめだったため重かったこと
などが原因だろうと思います。我が家の定番ジャムを生み出すブルーベリーが危機的
状態、頑張れ! 暖かだった冬なれど …やっぱり北国の冬は厳しいのでした。
四月になって 初めての、少しまとまった雨。雪融けもグンと進むと思います。
ハウスの中は耕してあります。地植え畑地も地温が上がるのを待っています。美味しい
野菜達が育ってくれますように! 外仕事&リフォームと忙しくなっては来るのですが、
また白鳥達が渡ってくる頃まで、豊かな実りを楽しみに過ごして居られますように!
~2023年4月7日、雨のごとに暖かくなっていきます ♪